某有名私立大学の教授の浮気調査。
このところ毎日、大学キャンパスにて張り込みを続けている。
このキャンパスは正門や裏門などに警備員が常駐、その他の通用出入口にも防犯ビデオが設置されている。
このキャンパスにはいくつかの棟が建っており、その殆どが連絡通路で各階が繋がっており、対象教授の研究室からも別な棟に移動が出来る。
しかもその別な棟から別な棟への移動も可能な為、厄介を極める。
対象教授の研究室の前にずっといることは困難の為、研究室のある棟とキャンパスの出入口数カ所を押さえるしかなく、到底2名では対応が出来ず、4名のチームで対応するがそれでも完全という訳ではなく、依頼人の予算の関係上、話し合いで可能性のない出入口は捨てるしかなかったのである。
若い探偵は学生に間違われる程にキャンパスに馴染んでいるが私の様な老獪な探偵は浮いた存在となってしまう。
OBや教授などの教職員を訪ねてきた来訪者に紛れようとするが長時間だと怪しい。
学生ばかりでなく、キャンパス内を巡回する警備員もおり、「なんだ、あのおじさんは?」と言いたそうである。
これが数日続くと老獪な探偵にとっては致命傷である。
キャンパス内は若い探偵に任せ、大学の外での立ち張りである。
大学教授というのは時間があってないような仕事である。
専門学によって時には授業を助手などに任せ、研究室に籠もっていたり、学会や講演会などで外出することも多いのである。
ですから出勤したからといって朝からキャンパス内外で張り込みを続けなければならない。
探偵にとっては長時間の仕事は有難いのであるがやはり張り込み場所によるのである。
この大学教授は自分と余り年齢が変わらないのであるがなかなかお盛んである。
浮気相手とされる女性は同じ大学の教職員か卒業生、いや現役の女子大生ということも考えられる。
先日も司法試験問題の漏洩事件で某大学教授が逮捕されていた。
相手は教え子の女子大生だという。
このケースで深い男女関係にあったかまでは知らないが今までの実績、名誉まで全て失ってしまった教授である。
まっ、探偵という仕事柄、多くの浮気調査を手掛ける中、男女の浮気には年齢、職業などは殆ど関係ないことは認知しており、浮気する人はいくつになっても浮気するのである。
この本件の大学教授は浮気が認められたとして家庭内争議だけで終わればよいのだが、浮気相手が教え子であったりすると・・・・・・・・・。
おっと、今日はこの時間に大学より出てきました。
どこへ行くかは判りませんが浮気に関わる尾行調査開始です。
せっかく交代してもらい遅い昼食を摂りながらの休憩中にこのブログを書いていたのですが・・・・・・・。
結果は後日にでも。