昨夜、「追跡バスターズ」という番組でヤラセの事件を制作した探偵が糾弾されていた。
なんとも簡単な計画にテレビ局、いや番組制作会社が踊らされていた。
まず最初に1年間で300通も超える嫌がらせの誹謗中傷の郵便物の現物があるのに警察が捜査しないわけがない。
しかも依頼人が警察に相談したのに断られ、夫にも相談せずに探偵事務所に相談した時点でもおかしさ100倍である。
確かにストーカー事件についてはある程度の確証がないと警察は捜査してくれないが番組で放映されていた内容の投函物が300通を超えてあればなかなか動かないという警察でも捜査はしてくれる。
最初から「おかしい」と思っていて見ていたのであるが案の定である。
それにしても稚拙で幼稚な絵図にテレビ関係者は踊らされたものである。
過去の探偵が活躍するドキュメンタリー的な番組をいくつかみていたものであるがいずれもこれは「ヤラセ」ではないか?と疑わしい番組がいくつかあった。
浮気調査の現場や詐欺事件である。
浮気調査ではよくこんなに出入口が撮影しやすいホテルに入るものだと感心してしまう。
遠くからでも丸見えの現場である。
浮気調査100件してもこんなに都合の良いホテルを利用してくれるカップルはそんなにいない。
しかも滅多に出演してくれない浮気調査の依頼人が出てくれてこの結果である。
統計学的に言ってもなん千分の1の確率だろう。
ともかく陳腐なストーリーとその展開に笑ってしまうのである。
どこの探偵事務所が出演していたかの名言は避けるが何社かは耳が痛いはずである。
探偵事務所のホームページの中を見てみると番組協力を強く出している探偵事務所がいくつかあるのでそのうちの数社かもしれないが。
かなり以前に当探偵事務所もテレビ番組に協力をしたことがあるが人探しの番組である。
まず依頼人が出演してくれるかが大問題で殆ど人は出るわけがない。
結果的に本当の依頼人を捜し出す労力で疲弊してしまい、その後、依頼人を呼ぶような番組は断るようにしている。
そして浮気調査にしろ、詐欺事件やストーカー事件など探偵が扱う調査案件は対人問題でどういった展開になるか全く予想が付かない。
テレビ放映までの限られた時間内に結末が得られるという保証は全くないのです。
ま、娯楽として見る分にはおもしろいのでしょうが出演してくれる依頼人を捜し、どのような展開になるか判らない内容をテレビサイドの都合では計りしうる事は出来ないのが現実なのです。