探偵の調査においてけっこう厄介なのが都心に多い高級な高層マンション。
いや、高層でなくても低層マンションでもとりあえず厄介なのはオートロック式の高級マンションでしょう。
たぶんのどの探偵でもいろいろと苦労されているかと思います。
浮気調査によって浮気の事実が掴め、浮気相手を尾行していったところ、オートロックのマンションに入ってしまいました。
オートロックが閉まり、部屋を特定する事ができません。
仮に一緒に入る事ができたとしても、マンション内に勝手に入る事は容易ではありません。
まず、ここで問題になるのが法規制です。
住居侵入罪という刑事罰に抵触してしまうということなのです。
探偵業務については探偵業法で尾行、張り込みや聞き込みについて正当な業務として認められています。
しかし、勝手にマンション内に入る事は違法行為として禁じられているのです。
また技術的にもピッタリとすぐ後を尾行できれば良いのですが、どのマンションかも判らずに、ずっとピッタリとくっついて尾行する訳にもいかず、ある程度の距離をとって追跡していかなければなりません。
相手がマンションに入っても一緒に入るのはなかなか困難なのです。
それでも探偵ならどうにか入って調べてくるのが探偵でしょう。
後から入る人にくっついて入るとか、瓶をよじ登るとかして敷地に入って調べて来なさいよ。
と、言われる人もいるかと思います。
その人はいわゆる家宅侵入という犯罪を教唆してくるわけです。
そういう人に限って悪質な探偵云々と批判をする人なのかもしれません。
確かに探偵という業務において法律や法規に遵守していて出来る仕事ではないかもしれません。
その点が探偵という職業をアウトロー的と感じる由縁なのかもしれません。
例えば60キロ制限道路を対象者が80キロで走行したとして速度違反になるからと尾行を中断してしまった。
交通法規を遵守した優良な探偵ですね、とお褒めの言葉を頂けるでしょうか?
皆様に問いたい。
優秀な探偵とは???
違法、違反のギリギリで生きている、と言えば「カッコイイ」と思う人もいるかもしれません。
聞こえは良いかもしれませんが結局、探偵は全て自己責任なのです。
違法、違反して捕まれば悪質な探偵、違法、違反しても捕まらず、情報や結果を掴んでくれば優秀な探偵となるのかもしれません。
探偵の屁理屈を書いてしまいました。
戯れ言です。
しかし、東京、赤坂というコンクリートジャングルは今日もうだるように暑い。