3日後、依頼人の知り合いの弁護士事務所に報告書を持って赴いた。
けっこう広いオフィスで7.8人の弁護士が登録しており、その代表弁護士であった。
なかなか如才ない人柄ではあるがやり手弁護士といった印象も伺われた。
名刺交換をして依頼人と共に提出した素行報告書を見て貰った。
この弁護士にしても初めてのケースだったのだろう。
報告書内容と写真、更にビデオも何度か見返してはいるがため息もついている。
要所要所をきちんと押さえていて良くできた報告書であり、調査の技量もほめて頂いた。
シティホテルもラブホテルも男性と二人っきりで行動してくれていれば最後のラブホテルでの行動が決め手となり充分だったというのだが・・・・・・・・。
結論から言うとやはり浮気の証拠としては弱いという。
言い逃れできる要素が多すぎるというのである。
シティホテルでは「相談を持ちかけられ、談笑していた」、ラブホテル現場では「体調を崩し、横になれるところがラブホテルしかなかったから、急遽、しょがなくラブホテルで休んでいた」と言われると反論も厳しいと言うのである。
何しろ女性2人と男性1人という状況である。
依頼人からはどうにかしてホテル内での会話などが取れないかという。
盗聴である。
探偵としては当然の如く、それなりに各用途においての盗聴機材は用意してある。
しかし、シティホテルではまず盗聴はできない。
前もって部屋を特定する事は困難だし隣室を確保する事もきわめて難しい事なのである。
さらに扉からコンクリート毎期も設置する訳にはいかない。
防犯カメラが各階廊下スペースにも設置されており、大事になりかねない。
しかもデーユースである。
本人に盗聴器をつけるしかないのであるがコートを着る時期ではない。
そうなるとバックなどに忍ばせるしかないのであるがこれまた難しい。
無造作に置くわけにも行かず、底辺や小分けのポケットに忍ばせてもどの程度、音を拾うか疑問であり、試してみてもやはり音が籠もってしまい、鮮明に聞こえない。
もし同業者の探偵の人がこのブログをご覧頂いていたらどうされますか?
もちろん素人の一般の方でもかまいません。
ご提案やご指導頂けると幸いです。
話は変わりますが何のことはない、その後、浮気調査を2回ほどしたのですが2回目にはその男性と初めて二人っきりでラブホテルに行ってくれたのです。
しかもいろいろと調べたらなんと男性と行動を共にしていた妻らしき女性は同居している妻の妹であり、妻は秩父の方の病院に入院している女性だったのです。
しかし、この男性は依頼人の妻ばかりではなく、妻の妹とも関係があり、しかも2対1という特殊な性癖があり、この様なケースは後にも先にも経験がない。
なんとも奇妙な浮気調査を経験させて貰った。