3回目の調査をする日がやってきた。
3回目の浮気調査を依頼されるも依頼者はどうしても誰かと浮気をしているという。
過去2回の外出時は夫婦らしきカップルと逢い、何を相談しているのかシティホテルで数時間過ごしているだけであった。
この日は祭日であったが友人と秩父の方の病院に入院した知り合いのお見舞いに行き、そのついでに秩父の方でハイキングでもして
帰って来るというので朝早く出かけるらしく探偵もその状況を予想して張り込みを始めた。
すると8時少し過ぎに自宅より出た妻は本当にハイキングに行く様な服装で出てきた。
尾行を開始する。
9時前に池袋で誰かとの待ち合わせの様子で見ているとなんと、またまた例の夫婦らしきカップルと合流したのである。
3人で秩父方面行きの特急電車に乗車、こちらもそのまま尾行していく。
秩父より手前の駅で降りた3人は駅よりタクシー、こちらもタクシーを拾い尾行する。
すると療養所を兼ねた病院施設に入ったので誰かのお見舞いは確かなようで依頼者には嘘は言っていない。
こちらはタクシーに待機して貰い、お見舞い先を確認すると夫婦らしきカップルと同じ姓の女性が入院している部屋に入ったのである。
依頼者に中間報告として連絡をするとガッカリした声で「今日も無駄だったかも知れないですね」と言われてしまう。
それでも調査続行の指示を受けて張り込むが待機して貰っているタクシーのメーターが上がるのを気にしつつ、約1時間後に3人
が出てきた。
そして既に頼んでいたのだろうか迎車のタクシーがすぐに到着し乗り込み、駅方面に向かうが駅近くのファミリーレストランで
降車しレストランに入る。
約1時間後にレストランから出てきた3人はぶらぶらと歩きながら駅方面に向かい、予期せぬ行動を始める。
なんと男性が駅近くのラブホテルに入ったのである。
待っている女性2人は楽しそうに談笑している。
そして1分位してから男性が出てきて妻らしき女性と対象者を連れ、3人でそのラブホテルに入ったのである。
一応、3人の行動は全て写真や映像に収めているのであるがなんということか。
浮気相手がこの男性で妻も一緒?????
2人対1人のプレイ。
それでは今までの2回のシティホテルでの会合というか数時間、一緒に過ごしたのもこういう事だったのかと。
確かに頷けるが正直、プロの風俗嬢を相手のケースでは経験があるが素人では初めてである。
驚かされたものの異常性も感じる。
そしてこのケースの場合、ラブホテルでの行為であるが浮気の証拠として認められるか不安感も覚える。
何しろ相手は夫婦である。
チームを組んでいる同僚探偵も首をかしげ、奇妙な顔をしている。
張り込みを続けるしかない。