探偵ブログ・回顧録:探偵の失敗談2

自分のミスでの失敗

対象者を尾行していき、ある大型商業施設ビルの1階にある服飾雑貨の店舗に入った。
間口はそれほど大きくなく、店内に一緒に入るのを躊躇ってしまった。
入った入口でしばらく待っていたがおかしいと感じ、店内にはいると奥に広がっており、広いスペース。
すると奥に別の出入口があり、更に店内には2階へ上がるエスカレーターや階段もある。
2階に行くと更に別の出入口があり、別の商業施設ビルの連絡通路もあり、対象者を見逃してしまった。
その後、ビル内を隈無く探して対象者を発見するに至り、事なきを得たのが失敗には変わりない。
都内にはこういった店舗も多くある事は判っていたのだが余りにも入った入口が小さく、店内の広さも感じ得なかった。

先入観を持ったための初歩的ミスである。
先入観の思い込みは探偵という職業では取り返しのつかないミスに発展してしまう。
肝に銘じておかなければならない失敗である。

 

相手に尾行が察知されるという大失態

ある会社に勤める人の退社後の行動を見張る為に張り込んで今日で4日目である。
今日も対象者はなかなか出てこない。しかし、定時を過ぎていた為か同僚などは退社した者や頻繁に近くのコンビニに行ったりしていた。
すると対象者が同僚らしき男性と共に出てきた。追尾を開始する。
なんの事はない、2人でコンビニに入ったのである。そして飲食物を買って出てきて再び勤務先に戻ったのである。
残業でもするのかと思いつつ張り込みを続けると1時間後に出てきた。通勤時に持っているバックを持っているのでついに退社したのだろう。
しかし、何故か今日はやけに後ろを気にして歩いていく。今までになく、警戒している様子が伺われる。
すると勤務先近くの路地に入る。警戒していたために路地には入らず、進行方向を確認していると後ろから同僚数名から声を掛けられた。
「○○君に何か用ですか?昨日も付けていたでしょう」と。
なんと言う事であろうか、対象者を尾行しているのが昨日から判っているのである。しかし、昨日の対象者には警戒している様子は全く伺われていなかった。
多分、対象者を追跡したのを同僚の誰かに見られたのであろう。そして今日も張り込んでいるのだから確信したという事なのであろう。
ただ絶対に認めるわけにはいかない。とぼけたり、威圧したりしながらその場から去る事しかできなかった。

対象者に調査している事が察知されるという最悪の失敗である。
原因は勤務先同僚の目を余り意識した張り込みをしていなかった事であろう。
同僚に対しても不審感を抱かせた張り込み方をしていた探偵が対象者を追跡したのを目撃されて発覚してしまったのだが完全に探偵の落ち度である。
住宅地域などでも近隣から相手に通報が行く事もあり。その地域地域で張り込み場所一つにでも神経を使い、調査に望まなければならないと教わった現場である。

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