食欲の秋。
秋の味覚の王様である「松茸」。
香り高き国産物をつぼみの状態の物を素焼き、天ぷら、土瓶蒸し、松茸と国産牛のすき焼き、松茸ご飯などで腹一杯食べてみたいのは山々ではあるがそんな贅沢をしたことがない。
せいぜい探偵風情が食することの出来るのは松茸ご飯程度である。
しかも低価格の中国産、韓国産の松茸は当たり前で茶碗一杯に3切れも入っていれば贅沢である。
以前、清水寺から飛び降りるつもりである高級料亭で松茸づくしなるコースを食したことがあるが確かに美味しかった。
松茸を使った料理をそれぞれ堪能したのであったが当然、腹一杯という訳にもいかなかった。
それぞれの料理についても単品で追加すれば腹一杯は食べれるのであるが一品料理が数千円からではなかなか手が出ない。
まして中には単品で2万円を超える料理もある。
たかだか探偵風情が悪徳探偵でもない限りそんな贅沢を出来る訳がない。
今夜は松茸は食べれないとしてもきのこ料理でも堪能しますか?
椎茸とエリンギの素焼き、エノキのバターホイル焼き、シメジのガーリック炒め、安く仕入れた松茸の炊き込みご飯の素、松茸風味のお吸い物と洒落て秋を満喫しますか?
しかし、これでも2千円は超えるかも。
だめだ。
何か悲しくなってきた。
寂しい秋の夜長に耐えられるか?
頑張れ、赤坂の探偵。