探偵が所在調査いたします
所在調査なら探偵赤坂アーガスへお任せください
私は75歳を過ぎ、80歳に手が届く年齢となった老人です。この歳になると、振り返ることが多くなりますが、過去の出来事を思い出すたびに心の奥底にある後悔が再浮上してきます。これまでの人生を振り返ると、事業に成功し、子供や孫に恵まれ、悠々自適な老後を送ることができたことには感謝しています。しかし、心の中にはどうしても消えない後悔の念があります。それは、私の初恋の相手に対する気持ちです。
中学を卒業した私は、高校に進学しました。一方で、同じ中学時代の同級生であった彼女は近くの印刷工場に勤めに出ました。中学3年生の頃から、私たちは淡い初恋のような関係を築いており、私が高校2年生の時まで約3年間、恋人として付き合っていました。しかし、生活環境の違いもあって、私たちの関係は次第に厳しくなりました。私自身の身勝手さが災いし、当時の社会的な状況も影響して、冷たい目で見られる中で一方的に別れることになったのです。あの時、彼女の心にどれだけの傷を残したのか、今でも考えると胸が痛みます。
高校を卒業した後は、父親の仕事を手伝うようになり、事業を拡張し、会社組織としての業績を上げることに成功しました。今では400人の社員を抱える会社に成長し、社長職は息子に譲り、私は会長職としての地位にいます。これまでの人生の中で、経済的には大きな成功を収めてきた一方で、彼女への思いから同窓会の案内が送られてきても出席せずに何度も転居を繰り返しました。結婚し、子供を授かり、その子供たちも結婚し、孫もできました。ひ孫にも会えるかもしれない状況まで来ていますが、どうしても彼女にきちんと謝罪をしたいという気持ちが強くなってきたのです。
この気持ちが私の中で膨らむにつれて、自分が身勝手であることを十分に理解しています。彼女の気持ちを考えずに行動することは許されるべきではありませんが、それでもどうしても彼女に会いたいという強い衝動に駆られました。そこで、多少のお金がかかっても彼女に対する所在調査を探偵事務所に依頼することを決意しました。もし会えることができれば、心から謝罪をしたいと思っていますし、万が一会えない場合でも、遠くからでも彼女の様子を見守りたいという気持ちもありました。
探偵事務所の方に会長室に来てもらい、私の過去の経緯を詳しく説明しました。しかし、情報があまりにも少ないため、調査がどれだけ困難かを認識しました。手元には中学の卒業アルバムと彼女の卒業当時の住所、そして中学卒業後に勤めていた印刷工場の情報しかありませんでした。過去に一度、彼女の当時の住所を訪れたことがあるのですが、その場所には全く変わった大きなマンションが建っており、周辺も新しい住人ばかりで、彼女の足跡を探すことはできませんでした。
もちろん、私は多少なりともパソコンを使いこなせる程度のスキルを持っていたため、ネット検索を試みましたが、80歳近い老婦人の情報が簡単に見つかるわけもなく、ましてや彼女が結婚していれば名字が変わっている可能性も高く、探す手がかりはますます限られていきました。
探偵事務所の方は、所在調査に着手してみなければ何とも言えないが、60年前の出来事で情報量も少ないため、非常に厳しいかもしれないとの返答をしました。それでも、彼女の所在調査のために、1ヶ月間の調査期間を設定し、経費分として着手金が40万円、成功報酬金が80万円という総額120万円の見積もりが提示されました。この金額は少し高いと感じましたが、60年以上も前のことを考えれば、それは妥当な金額かもしれません。契約条件の中には、彼女の親族を見つけて、彼女がすでに死亡していることが分かった場合にも成功報酬を支払うという条件が含まれていました。
契約条件と金額について十分に理解した上で、私は40万円を支払い、彼女に対する所在調査を依頼しました。探偵事務所が調査を開始した後、契約期限まで1週間を切った25日目に連絡が入り、なんと彼女が見つかったというのです。彼女は元気に生存しており、都内に在住しているとのことでした。この知らせを受けた時、思わず心臓が高鳴り、すぐに成功報酬分を用意して会う準備を進めるようお願いしました。
探偵事務所から送られてきた所在調査報告書には、彼女の現住所以外にも、彼女の顔写真や簡単な略歴が記載されていました。そこには、彼女が約15年前にご主人を亡くされているということも記されていました。大変失礼な話ですが、ご主人が生存しておられれば、彼女に会うことは失礼だと感じていたため、彼女の状況がわかったことはある意味で良かったのかもしれません。これで私の心に一つの重荷が下りたように感じました。
これから近々、彼女に会いに行き、心から謝罪しようとは思っていますが、所在が判明した今、依頼する前とは気持ちが変わり、会いに行く勇気がなかなか出ずに困っています。果たして私の謝罪が彼女にとって意味のあるものになるのか、彼女の反応がどうなるのか、心配と期待が入り混じった複雑な気持ちでいっぱいです。しかし、60年という長い時間が経過しても、彼女に対する謝罪の気持ちを伝えたいという思いが私の心の中で強く根付いていることは確かです。
このようにして、過去の出来事を振り返るとともに、探偵事務所に依頼して彼女の所在を確認できたことは、私にとって非常に大きな意味を持つ出来事となりました。今後どのような形で彼女に会うことができるのか、その時に自分の思いをどのように伝えることができるのか、期待と不安を抱えながらも、一歩踏み出す勇気を持ち続けたいと思っています。彼女との再会がどのような結果になるかはわかりませんが、この調査を通じて、自分の過去と向き合う機会を得たことに感謝しています。そして、今は彼女に会うための最初の一歩を踏み出す時が来たと、心の奥で感じているのです。
探偵赤坂アーガス東京からの提言
60年前の同級生の所在調査を依頼された際、正直なところ、その難易度の高さに驚きました。時の流れは速く、過去の出来事や人々の情報は、年々薄れていくものです。その中で、私が直面したのは、卒業アルバムに添付されていた住所録から精査を始めたものの、果たしてどれほどの情報が現在において有効であるのかという不安でした。
まず、当時の住所地を確認しようとしたものの、今となっては新しい住所名や番地表記が変更されており、明らかに情報は過去のものと化していました。300名ほどの卒業生の中で、現住所にたどり着けたのはわずか20数名。さらに、その中から彼女のことを記憶していたのはたったの5名に過ぎませんでした。さらに驚いたことに、その5名の同級生たちも、彼女のその後の状況に関しては全くの情報を持っていなかったのです。
この5名からさらに他の同窓生の住所を聞き出し、1人1人とあたっていくしか方法がありませんでした。あまりにも手がかりが少ない中で、調査の進展がなかなか見込めない状況に、正直なところ困惑していました。加えて、中学を卒業後に彼女が勤めていた印刷工場も、30年ほど前には閉鎖しており、そのため当時の古い資料から経営者を割り出し、事情を探る必要がありました。経営者は既に他界していたものの、その息子やその奥さんから当時の従業員の情報を得ることができました。
ここでも再び困難な状況に直面しました。彼女が印刷工場に勤務していた頃、約25歳くらいの時に、当時の広告業者に見初められ、結婚して退職したという情報を掴んだものの、そこから現在の住所にたどり着くことはできませんでした。この時点での状況は、非常に難航していることは明らかでした。
地道に同窓生を当たっている最中、思わぬ幸運が訪れました。結婚式に呼ばれて出席した際に、今でも年賀状のやり取りをしている老婦人と接触することができたのです。この老婦人がなんと、依頼人とも同級生であり、彼女のことを記憶していてくれたのが幸いでした。そのおかげで、彼女の住所をついに判明するに至ったのです。
ここまでの道のりを文章で振り返ると、あっという間の出来事のように思えるかもしれません。しかし実際には、聞き込み調査で朝から晩まで動き回り、訪ねても病院にいるなどで外出していることが多く、何度も足を運ぶ必要がありました。やっと接触できたとしても、相手が記憶にない場合や、無駄になるケースがほとんどでした。探偵事務所では、いろいろなデータや情報を駆使して簡単に所在調査結果を得られる場合もありますが、今回のようなケースでは、昔ながらの聞き込みを主体とした地道な調査方法でしか結果を得ることができないと実感しました。
このような地道な所在調査では、確かに「運」も重要な要素ですが、その「運」の確率を上げるのは探偵の足でしかないと強く感じました。当探偵事務所の所在調査では、依頼者の希望に応えるために、たくさんの無駄足を使い、時には何度も同じ場所に足を運ぶこともあります。こうした努力の積み重ねが、最終的に成功へとつながるのです。
ここに至るまでの過程は、単に同級生を探すという行為にとどまらず、自分自身の心の整理や、過去の自分と向き合う大切な機会でもありました。探偵という職業の奥深さ、そして人間関係の難しさを痛感しながら、私はこの調査を続けていく決意を新たにしたのです。調査の結果、彼女の所在が判明し、ついに再会できる日が来ることを願って、これからも努力を続けていく所存です。この調査を通じて得た経験や人とのつながりは、今後の仕事にも生かしていきたいと考えています。探偵としての使命感と、過去の自分を清算するための一歩を踏み出すための手助けとして、所在調査に取り組むことの意義を深く感じています。
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